フランツ・カフカ「変身」について
フランツ・カフカの「変身」を家族の様態と子どもの苦悩にスポットライトをあてて読んでみる。ザムザ家は救われたのであろうか。
野上弥生子について-2-
私が私淑してやまない野上弥生子について、続編。いかに彼女が「ほんもの」を見分けられる才人であったか。
中島敦について
文筆活動を始めてから他界するまでの僅か十数年間で多くの名作を生み出した天才・中島敦。彼の描いた思想に魅了される読者は、世代と国境に関係なく増え続けている。そんな偉才の文学者がこれほどまで愛される理由を書いていきたい。
野上弥生子について
文壇デビューした1907年から歿年1985年まで、78年間ずっと現役で、叡智あふれる美しい文章を書き続けた作家・野上弥生子——明治、大正、昭和を生きた偉大なる文化人・野上弥生子について書いていこう。
坂口安吾について
1947年『文芸』に発表された彼の自伝的小説「風と光と二十の私と」を英訳したのを契機に、坂口安吾についての考察をここに記す。
A Letter to Mr. M
Dear Mr. M,
Hello. Hope life is treating you well.
I have been a big reader of your work since my late teens, and your TV People was the very first book that ignited my love of reading novels…
太宰治「富嶽百景」に関する考察
「富嶽百景」は一番好きな太宰作品である。文芸評論家の奥野健男が「芸術的に寸分のすきもない整った見事な短編」と評するように、何もかもが完璧で非の打ちようがない。こういうのを読むと、天才、非凡さをまざまざと見せつけられる。それは一人間として…
小島信夫「アメリカン・スクール」について
第32回芥川賞受賞作品・小島信夫「アメリカン・スクール」について。独特すぎるユーモアとキリっと光る鋭い知性が魅力の小島信夫。もうさっそく虜になってしまった。A reflection on the 32nd Akutagawa Award winning story, “The American School” by KOJIMA Nobuo.
A Birthday Letter
This is an open love letter to my dearest D for his 2020 birthday. I wrote it to sort my feelings, express them freely on paper, and record how I feel about him at this moment. I hope this is in some way relatable to someone, and that you may find some value in it. Please enjoy.